FP2級では、どのような勉強をするか試験科目を見ていきます。
目次
学科試験
- ライフプランニングと資金計画
(社会保険と年金、ライフプラン策定上の資金計画など)
- リスク管理
(生命保険や損害保険、リスクマネジメントなど)
- 金融資産運用
(投資信託、債券投資、株式投資などの金融商品やその運用について)
- タックスプランニング
(所得税、法人税、住民税、事業税など)
- 不動産
(不動産の査定、取引、不動産関係の法令など)
- 相続・事業承継
(贈与と法律・税金、相続と法律・税金など)
実技試験
1、関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2、ファイナンシャル・プランニングのプロセス
3、顧客のファイナンス状況の分析と評価
4、プランの検討・作成と提示
以上がこれから皆さんの勉強しなければいけない項目です。
具体的な内容は、ここで説明しても仕方ないので、テキストで勉強して下さい。
それよりも勉強する際のポイントを紹介していきます。
勉強のポイント
上記を見てもわかるように、FP2級は出題範囲が広いことがわかります。
厳密に言うと、勉強しなければいけない項目は全部で70近くにも及びます。
そのような試験で、まともに全範囲を勉強していては、とてもじゃありませんが、短期間で合格は不可能です。
ポイントは、出題範囲を絞りながら、広く浅く勉強していくことです。
FP2級の試験は出題範囲が広いのですが、それほど深い内容を問われることはありません。ですので、重要なポイントだけを身に付ければ、次へと進んでいくことが重要です。
ここで、完璧主義になり、あれもこれも勉強してはFP2級には対応できません。
捨てる問題は思い切って捨てる勇気も必要です。
また、過去問から出題範囲を予測して、ピンポイントで勉強することも必要です。
いくら内容が浅いといっても、覚える量は膨大ですし、複雑な仕組みの年金や普段聞きなれない金融商品の知識も必要になります。
そうした状況で、試験に出題される可能性の低い勉強をしていても非効率です。
過去問を分析すれば、どの項目からの出題が多いかある程度わかってくるので、そこを重点的に勉強してください。
本試験でまったく的外れな問題が出題されることはほとんどありません。毎年似たような問題ばかりです。
以上がFP2級の学習のポイントです。とても重要なことですので、頭に叩き込んでおいて下さい。
試験に対する疑問
「民間保険や年金の科目はないんですか?」
民間の生命保険や損害保険、第三分野の保険については、「リスク管理」の試験科目で出題されます。公的な年金制度については、「ライフプランニングと資金計画」の中に入っています。
「タックスプランニングは税金の問題ですよね。金融資産運用というのは?」
「金融資産運用」という科目では、マーケットに関する基本知識から始まって、様々な種類の金融商品についての知識が問われます。金融商品というのは、株式投資や債券投資、投資信託、外貨建商品などですよ。
「“相続・事業承継”という科目は?」
「相続・事業承継」では、贈与や相続の基本事項、会社のオーナーが変わるときにかかる税金などについて出題されます。実技試験では、相続税を計算する問題もよく出されますので、基本事項を押さえた上で、何度か計算問題にあたってみてください。
「ところで、たくさんの科目があるけど、“これが重要!”という科目はありますか?」
FP技能検定は、全科目の点数を合算して、その得点数で合否を決めます。配点は均等で、どの科目に重点を置いて勉強しなければならないということはありません。ですから、得意科目をよく勉強しておいて、そこで点数を稼ぐという方法も、択一式試験では有効です。
ただ、あまり不得意科目がありすぎると、実技試験で点数が足りなくなる可能性もありますから、できれば均等に勉強しておいた方がベターですね。それから、FP技能検定は、全ての科目で「税金のかかり方」が問われます。
「タックスプランニング」はよく勉強しておいたほうが、他の科目を勉強するときに理解が早いと思いますよ。